作家アリスシリーズの中編集。
読んだ事のあるシリーズものは手が出しやすいので何を読むか迷ったときについ手に取ってしまう。
以下感想。
・不在の証明
捻った不在証明のおはなし。その場にどうして居なかったか?
しかし、簑田芳恵の外見の描写
P31「 ベージュのタートルネック・セーターと茶色いパンツが、栗色に染めた髪によく似合っている。」
なんかやたら茶色い人だなあ。
・地下室の処刑
放っておいても死ぬはずだった人物が毒殺されたのはなぜか?
話としては刑事が拉致されてたりカルト集団が絡んでたり派手な設定。
真相には納得。まあ、そうするよね。
・比類の無い神々しいような瞬間
ダイイングメッセージの意味は?
どうして被害者は死ぬ間際になって珍妙なダイイングメッセージをひねり出すのかというおはなし。
そして、ラストでは被害者の意図とはかけ離れたところでメッセージが犯人を指し示すと。
・白い兎が逃げる
表題作。ストーカー殺人と鉄道ミステリの融合的な。
ストーカー殺人と言っても殺されるのはストーカー加害者だけどな!
なぜストーカー被害者ではなく加害者が殺されたのか?
鉄道ミステリの方に関しては、私は解説で言及された『時刻表を見るだけで頭痛を起こす人』の部類です。
が、犯人がやりたいこと(やったこと)はまあ分かりましたよ。
鉄道時刻の場所は斜め読みですけど…
全体で一番好きなのはどれかな、不在の証明かな。
目撃者の強盗の小物ぶりもなんともいえなかったし。
- 2009/10/14(水) 23:06:15|
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